宮城県病院薬剤師会

ご挨拶

会長に就任して

東北医科薬科大学 若林病院 薬剤部 石澤 文章

 令和4年6月の本会総会にて会長に就任しました石巻市立病院の片山 潤です。
 引き続き宮城県病院薬剤師会のかじを取らせていただくことに対しての重責を感じております。微力ではありますが、本会の発展のために誠心誠意努力してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 コロナ禍となってから3年を過ぎてしまいまいた。多くの会員施設において、covid-19患者やワクチン接種への対応、また、さまざまな薬剤やワクチンが承認され、薬品管理においても多忙を極めていると存じます。
 コロナ禍ではあるものの研修会や学会は、WEBを使用した研修会や学会が開催されるようになりました。WEB研修会は、自宅や勤務先で受講可能などのメリットもありますので、会員の先生方は積極的にWEB研修会を利用し日病薬病院薬学認定や認定・専門薬剤師の単位を取得していただければと思います。今後もWEBシステムを利用し効率的な会の運営に努めたいと考えます。
 さて、本会では、宮城県からの委託事業として二つの事業を実施しております。一つは、薬剤師の地域偏在への対応です。宮城県では、仙台市以外の地域での薬剤師の確保が困難になってきており、地方の薬剤師が研修を受ける機会を増やすことを目的に、仙台市内などの病院で研修を受講できる環境を整え、その際の研修費を県病薬で負担する事業を開始しております。もうひとつは「地域連携薬局」「専門医療機関連携薬局」の認定薬局制度が開始されていることから、この認定制度の運用に向けた他職種協同の研修プログラムや方策のための事業を実施しております。
 現在、病院薬剤師の業務の中心は病棟業務ではありますが、院外薬局との連携や入院時、退院時の支援と非常に多角的になってきております。特にタスク・シフティングへの薬剤師の関与は、医師の負担軽減という視点ではなく、薬剤師主導でPBPMを実施するなど、チーム医療の中で薬剤師が薬物療法へ能動的に深くかかわることが求められてきております。さらに、今年の診療報酬改定では、周術期に対する薬剤師の関与について評価がされました。
 このような我々の取り巻く環境は新型コロナウイルスの対応も加わり急激な変化を続けており、本会といたしましても情報共有の場や適切な情報の提供に努めてまいります。会員の皆様及び関係各位の一層のご協力とご支援をお願いいたします。

石巻市立病院
片山 潤

  • 医薬品相互作用研究会

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